彫刻刀には大きく分けて二種類の造り方があります。試行用の学習様式の造り方と、彫刻師といわれる方達が使う造り方とがあります。画像の?@は試行用の、刃は短くコミを柄に打ち込んだ彫刻刀です。このような彫刻刀の刃は複合材といわれる材料をプレスで抜いたものです。画像の?Aの場合は鍛治やが鍛造をして造り、柄は二枚の板材を合わせ、接着してあります。ハリ合彫刻刀は刃も長く中級の彫刻刀の倍以上の刃の長さがあります。正しい指導の下で彫刻をつづける場合は、ハリ合わせをお勧めします。尚どんな名工が拵えた刃物でも必ず研がなければなりません。刃物研ぎは、始めようとする彫刻よりも難しいことはありませんので刃物研ぎは必ず覚えましょう。
丸刀のRは極淺丸、浅丸、丸刀、深丸、極深丸の順にRの深さが深くなっていきます。
極淺丸、浅丸刀は刃の丸みで木の表面をすくうような感じで彫り、石目彫りなどによういます。
二段彫り「深彫り」部分と「浅彫り」部分を組み合わせて、2度に分けて彫り、絵柄を表現したりします。
平彫りとは、彫刻部分の全体を平均的な深さで彫刻したもので、基本的な彫り方になります
斜刀は浮き出し、カマボコ彫り、薬研彫り、線彫り、菱彫り、船底彫り等いろいろに使います。(右左とあります)
斜刀は浮き出し、カマボコ彫り、薬研彫り、線彫り、菱彫り、船底彫り等いろいろに使います。(右左とあります)
用途は平刀では使用できない奥深い底を仕上げる刀で、前に押して彫るときに使います。
用途は平刀では使用できない奥深い底を仕上げる刀で、前に押して彫るときに使います。
薬研彫りなどに使い、三角の溝に彫ります。角度は60度が一般ですが、特注で45度、90度などがあります。