台直鉋の短刃
| 台直しの出来・不出来は、下端の当たり方だけで決まるものではありません。いちばん大事なのは、鉋を押している手の位置と、刃の位置の関係です。台直し鉋の刃が長すぎると、自然と手は刃を避け、鉋台の後ろのほうを握ることになります。すると手で押している位置実際に削っている刃の位置この二つが大きく離れてしまいます。この状態では、鉋を「押している」つもりでも、刃のところには十分な力が伝わりません。刃は木に食い込まず、削っているのではなく、表面をこすっているだけの状態になります。極端な話をすれば、もし台直し鉋の刃が短く、鉋台と平行に仕込まれていれば、刃の真上に手のひらを置いて押すことができます。そうすれば、押した力はそのまま刃に伝わり、余計な力を使わなくても、自然に削れます。つまり、台直しがうまくいかない原因は、技量や力不足ではなく、刃が長すぎて、正しい押し方ができない構造にあります。台尻を強く握って台直しをしているとき、それは「削り」ではありません。刃に力が届かず、擦っているだけです。台直し鉋は、刃の位置刃の長さ握ったときに、刃の上に力を乗せられるかこれらが揃って、はじめて正しく機能します。まとめ(核心)台直し鉋の刃が長すぎると、手の力が刃に届かず、削りではなく擦りになる。 |

